後妻業の女                  平成28年10月

                             
先月の事ですが、大竹しのぶ主演の映画「後妻業の女」を見に行ってきました。今年もいくつかの映画を観せて頂きましたが、「後妻業の女」も面白い映画でした。

主人公小夜子(大竹しのぶ)は大阪弁を上手に話していましたので、大坂の小母ちゃんと言う設定なのでしょう、関西で住んでいるせいか大阪弁は
聞いていても心安らぐと言うか、楽な気持ちで映画を見る事が出来ます。
    
(大坂の小母ちゃんにしては、豹柄の衣装を着たりアメちゃんを配る様な場面は
      無く、お好み焼きもタコ焼きも出て来ません。
      又「ケッタイナ大阪弁やなあ、」と思った所も少しはありましたが。)

小夜子は結婚相談所の所長(豊川悦司)と組んで、今迄に九人のお金持ちと結婚しましたが、全員病気や事故で亡くなりました。資産家の森本レオ・六平直政・伊武雅刀・津川雅彦等が騙されて財産を小夜子に取られ死んでいきます(本人は騙された事に気がついていないので幸せに死んだのでしょう)。
次のターゲットは不動産王の笑福亭鶴瓶です。ところがこの男「竿師」と言われる詐欺師だったのです。
竿師(さおし)・・・釣竿を作る人だけが竿師ではありません。性的能力を駆使して結婚詐欺を働く男を竿師と言うのだそうです。
  
 (チンチンを竿に見立てて、竿師と言うのかも知れません?。)
鶴瓶は私と同年の七二歳の不動産屋との設定にも拘らず驚く程の元気爺です。裸の鶴瓶を見て、しのぶは「東京タワー・・・・もっと凄いスカイツリー!!」と驚きの声を上げるのです。
  
 (映画では釣瓶の後ろ姿・裸のお尻と、しのぶの驚きの表情しか映ってなく、スカイツ
    リーの実物を拝見する事は出来ませんが・・・・。
    私もバイアグラの助けを得れば通天閣か神戸タワーの真似ごと位は出来ますが、
    とてもとても東京タワーやスカイツリーには及びません。)

殺され財産を奪われた津川雅彦の次女尾野真千子と大竹しのぶとの
大喧嘩も面白い場面でした。

映画からの帰途、
「後妻業も竿師も趣味と実益を兼ねたエエ商売やなあ!!おまえは後妻業・僕は竿師と二人で結婚紹介所に登録に行こうか?」
と言った所、家内は
「立派な竿を持ってる訳でも無いのに、アンタに騙される女がいる訳ないやろ。私は後妻業で立派に稼げるけれど、稼いだお金はアンタにはあげないよ」・・・てな事を言いよりました。
   
(僕に騙され結婚した女は、どこのどいつだ・・・と言い返したいのですが、
    よくよく考えれば、どうやら騙されて結婚したのは私の様でございます。)

私にはお金も財産も無く、残念ながら後妻業の女も私の様な爺を狙う事は無いと思いますが、もしもお金持ちで独り者なら間違い無く結婚相談所を訪れ騙されてしまうでしょう。
イエイエ、例え騙されて死ぬ様な事があろうとも、しのぶさん様な方と幸せなひとときを過ごす事が出来れば本望です。
    又々話が落ちてしまいました。水は低きに流れると申しますが、
    私の話が落ちるのは「不徳のいたす所」でございます。
    同じ不徳なら「中村橋之助の不徳」にあやかりたいものですが?。

   
来春、不徳な親子?(成駒屋の親子四人)の襲名披露が行われます。
    中村橋之助改め八代目中村芝翫(しかん)中村国生改め 四代目中村橋之助
    中村宗生改め 三代目
中村福之助 中村宜生改め 四代目中村歌之助。
    観に行って「成駒屋の不徳」のお裾分けにあずかりたいと思っています。


  
超高速参勤交代リターンズ
佐々木蔵之介・深田恭子主演の「超高速参勤交代リターンズ」も見てきました。

                           
一昨年公開された一作目「超高速参勤交替」は、奇想天外な発想の映画で大変面白い映画でした。 前作と同じく六角清児・柄本時生・伊原剛志・上地雄輔・等が出演され、今回は猿之助(徳川吉宗・役)や古田新太(劇団新感線・大岡越前守・役)も出演されていました。
丹波篠山城でロケが行われたそうで、篠山城は舞鶴自動車道、丹南篠山口インターを降りて直ぐですので、拙宅から一時間弱で行く事が出来、私も何度か訪れた事があるお城です。
今回の二作目も面白い映画でしたが、期待していた程ではありません、奇想天外な構想も二番煎じになると面白味に欠けるのかも知れません。
数年前に見た、阿部
寛のテルマエロマエ
(ローマの風呂)も一作目は大変面白かったのですが、二作目は二番煎じで期待はずれでした。その後三作目は作られないようです。
参勤交代の三作目は作られるのでしょうか?。多分私の様に飽きっぽくて移り気な観客が多いのでしょうネ。映画の世界も絶えず新しい企画を考えねばならないとは、大変な商売の様です。
   
(佐々木蔵之助はそれ程男前とも思えません、私とそれ程変わるとも思えないのです
    が、モテルのでしょうネ?。昨年写真週刊誌に女性とのお付き合いが報道された事
    がありましたが、その後どうなったのでしょうか?沢山のの女性とお付き合していれば
    結婚するのが嫌なのかも知れません。羨ましい限りです。
    近頃は経済不況の影響で持てる者と持たざる者のとの所得格差の拡大が問題に
    なっていますが、私はそんな事よりモテル男とモテナイ男の格差縮小を願っています


映画は9月11日神戸国際会館で見たのですが、国際会館の前には派手な衣装で顔にはシールを張ったお嬢さんが大勢たむろされており、
(当日
は神戸でG7保健相会議が行われましたがその関係者とは思えません。)
不思議に思
いお伺いした所「ユウスケのライブ」に来たとの事でした。
ユウスケ??どんな方なのでしょうか??私は初めて聞く名前ですが、若いお嬢さんがこんなにも集まるのだから余程人気のある方なのでしょう。
家内に聞くと上地雄輔の事で、音楽等のライブの時は「遊助」と言うのだそうです。
(上地雄輔が歌を歌っていたとは知りませんでした。)

テレビで稼ぎ・映画で稼ぎ・その上ライブで稼ぎと偉い人ですワ!!
(神戸国際会館ホールは2,000人収容の大ホールです。こんなホールでライブが出来るとは、)
テレビでお馬鹿キャラを演じていたのは知っていましたが、お馬鹿さんなどではありません。
僅かな稼ぎしか得られられない私の方が遥かに馬鹿ですワ!!