有馬川の蛍 令和4年7月 |
平成30年6月、「路上喫煙禁止」のページで追記として、有馬温泉の有馬川で夥しい蛍が発生している事をお伝えさせて頂きましたが、家内から「もう一度有馬で沢山のホタルが乱舞している様子を見に行きたい」との要望があり、家内の忠実な僕(しもべ)である私は、早速家内を有馬川に御案内させて頂きました。現場迄は車で半時間程の距離ですから、暇を持て余している私には、たやすい御用でございます。 暇はあってもお金の無い私達夫婦ではありますが、家内の御指図とは云え気楽に蛍を見に行けるとは、自然豊かな六甲山の麓に住まわせて頂いているお陰でありがたい事でございます。 この様な生活こそ優雅な老後生活だと自画自賛しています。 (しもべ生活はともかくとして) |
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4年前は5月末に見に行きましたので、今年も5月末に見に行ったのですが、前回大量発生していた場所、(私が以前勤務していたホテルの近くで有馬温泉の中心街から1㎞弱下流)では蛍を見る事は出来ませんでした。更に下流の西宮山口の松栄橋から明治橋にかけての有馬川緑道まで足を伸ばしましたが、ここでもホタルを見つける事が出来ませんでした。 7時過ぎに行ったのですが、少し時間が早かったのか、それとも今年は蛍の発生が遅いのかもしれません。(有馬川緑道とは、昔の有馬温泉と三田市を結ぶ有馬軽便鉄道の跡地の一部を遊歩道として利用しているそうです。) 改めて6月10日9時頃蛍見物に行ってまいりました。 西宮山口の市役所支所横の駐車場に車を停め、直ぐ横の平成橋周辺で蛍に会う事が出来ました。前回の様な夥しい蛍の乱舞は見られなかったのですが、あちらに5匹、こちらに10匹と、蛍が舞っていて美しい光景でした。 ベランダホタルも本物の蛍の光の輪に参加したかったのですが、若いご夫婦がお子様連れで蛍見学を楽しんでおられましたので、その様な場所で煙草を吸う事は出来ません。懐中電灯片手にアイスクリームを食べながら家内と二人、河畔の散策を楽しんでまいりました。 蛍様のご機嫌の良い時で無ければ、沢山の蛍が乱舞している情景に会う事は出来ないのかも知れません。或いは蛍の大発生とは毎年あるのでは無く数年に一度の事なのかも知れません。 婆さんでは無く、綺麗なお姉さんと、蛍見物を口実に暗い遊歩道で手と手を取り合って・・・・・・と、よからぬ妄想に耽りながら・・・・。 しかし、婆さんとの会話が食い違う事無く話は楽しく弾みましたので、婆さんもイケメンの若い男を想い描きながら蛍を見ていたのだと思います。 「同床異夢」と二人で別々の事を考えていても、50余年も連れ添えば、話も噛み合うのでしょう。それとも「似た者夫婦」と言うべきなのでしょうか?。 家内は先回の沢山の蛍の乱舞している情景が忘れられず、あの光景をもう一度見たいから来年も見に行こうなどと、ほざいています。 お互い80近い歳になり来年の事など分らないにも関らず、まだまだ長生きするつもりの様です。(私がしもべ生活から解放される事は望めそうにありません。) 多少とでも歌心があれば素敵な歌が詠めるのでしょうが、筋の悪い私如きには無理な話で、他人様のお歌を紹介させて頂きます。 鳴く声も聞こえぬものの哀しきは 偲びに燃ゆる蛍なりけり・・・・・藤原高遠 夏山の夜の青さにに見惚れをり そのふもとには君が家あり ・・・・・・川田順 追記 蛍火の過去世の人のいのち火と 両手に掬えば星のざわめく・・・・・・風太郎 (風太郎氏は歌の好きな友人のペンネームです。山田風太郎ではありません。 私は山田風太郎の小説は「忍法くノ一」しか読んだ事が無く、友のペンネームを聞き忍法筒涸らしや天女貝を思い出し、彼は私以上のスケベ爺だと、誤解していました。) 有馬川とは武庫川の支流で下の写真の様な小さな小川です。背景の山は六甲の山並みです。 真偽の程は分りませんが、有馬川には有馬温泉の塩分が流れ込む為、塩分を嫌う蛭(ヒル)がいないので、川蜷(カワニナ、細長い巻貝)が大量発生し、カワニナを餌とする蛍の大量発生に繋がるそうです。 西宮山口市民の蛍やカワニナの保護活動も大きいのだと思います。 |
![]() しかしカワニナも可哀そうですね、蛭がいないからと安心していると、ホタルの幼虫に寄生され、食べられてしまうのですから。 昔「私は貝になりたい」との戦犯被告の手記がありましたが、貝になっても蛭や蛍の様に意地の悪い奴がいては何も変わらなのですから、私の様に現実生活(しもべ生活)に耐える・諦める外はありません。 尤も私は「耐える・諦める」では無く「悟り」と解釈していますが?。 又々呆け爺の繰り言ですが、 駐車場の管理の仕方でも、神戸市と西宮市では市民へのサービスには大きな差がある様に思います。 神戸市の様な政令指定都市では組織が大きくなりすぎて小回りの利いた市民へのサービスが不得手だと言う事でしょうか?。 西宮市役所では山口支所横に大きな駐車場を用意し、夜間蛍を見に来た人も利用出来るのです。(一時間以内は無料でした。) 翻って神戸では、北区の区役所は新設移転され、旧区役所と広い駐車場は使用されず閉鎖されたままです。すぐ側に図書館があり、図書館の狭い駐車場はいつも満車で長時間待機させられる事も度々です。 区役所跡地の駐車場を民間業者に貸し出し、安価なコイン駐車場として利用すれば図書館を利用する市民も助かり市の収入にも繋がるのにと、市の対応の鈍さにうんざりしています。 少し離れた所に区民ホールがあり催事の無い時は駐車場はガラ空きなので、区民ホールの駐車場を使えと言う事でしょうが、区民ホールから図書館にはかなりの坂道を登らねばなりません。 若い人はこの程度の坂は苦も無く登るのでしょうが、老い耄れ爺は息が切れ肩で息しながら登らねばなりません。 まるで「年寄りは図書館に来るな。」と言われている様に思えます。 追記(6月30日) 世間様では猛暑続きで、大変な様子ですが、幸いな事に拙宅では未だエアコン無しで過ごしております。緑が多い六甲山の中腹に住んでいるおかげでしょう。 今後雨天等で湿度の高い日にはエアコンも必要になるのでしょうが、今の所、窓を開ければ涼風が吹き抜け、快適な生活を送っております。 |